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12年度研修旅行記  

たち三重県板金工業組合青年部は、毎年恒例の研修旅行を実施し、平成13年1月25日・26日、金沢城址公園整備事業の建築現場を見学しました。 
 それに先立ち、25日には石川県和倉温泉「のと楽に宿泊し、青年部員相互の親睦を図りました。その席上、石川県板青年部を代表して、松田青年部長、越村幹事長、永井事務局の3名にお越し願い、両県板の交流会を兼ねて、懇親会を催しました。

重県板横山将副部長の進行で開会し、三重県板小田青年部長より、石川県板へのお礼と紹介、交流会の趣旨説明があり、続けて、石川県板松田青年部長のご発声により乾杯をしました。程よくして、三重県板加藤相談役の中締めでお開きとし、各自二次会へ行くなりして親睦をさらに深めました。 
 その二次会では、「責任施工制度」について、私や越村さん、永井さんを交えて、熱い議論を交わす場面もありました。互いの認識の違いを、責任施工制度の拡大と発展というところで融合することができ、価値ある交流会になりました。 

26日には、バスにて移動後、午前10時より金沢城址公園整備事業・現場見学となり、同現場において、越村石川県板副理事長、宗広石川県板副理事長、高田石川県板青年部相談役をはじめとして多数の方々にお出迎えをいただきました。また、JV所長様にもお出迎えいただき、最大級の歓迎をいただきました。

ず、工事の概要について説明がありました。他に類を見ない鉛瓦を施工するということでまず、技術者の振るい分けから始まったということです。6回以上の講習会を受けたものの中から現場へ入る資格があるということでした。なるほどと思ったのは、50,60の年配の方よりも、若い人のほうが、素直に施工方法を聞き入れるので、現場の管理がしやすいということでした。ベテランになると、何かと自己流が前に出て統一した施工がしにくいとのこと。ちょっと逆のようなことですが、それほど、この現場管理を徹底させているということでしょう。何歳になっても、初心のように勉強しながら進むことが大事なんだなぁと感じました。
 北陸地方は、一週間ほど前に大雪が降った後遺症で現場もまだ雪が多く残っていて、バスを駐車場に入れるのに一苦労したほどですが、菱櫓工事現場は、巨大な仮設に覆われていて、着々と工事が進行していました。仮設屋根は、資材搬入のために屋根の一部が開くことができるという、これも珍しい設備です。

て、鉛瓦ですが、屋根に使われるのは非常に珍しく、その理由として、瓦に比べて荷重が軽い、戦のときにはがして鉄砲の弾に使える、耐久性がある、などが考えられるそうです。強度を出すため厚み1.8ミリで銅7%の合金だそうです。屋根施工の精度は、わずか3ミリ以内。何度も葺き直しをしたこともあるそうです。とにかくほとんどが手作りなので加工も大変で、加工して待機中の材料がたくさん積んでありました。また、銅板による施工個所もあり、ちょうど石川県の青年部員さんが加工をしていました。「石落とし」という部分なのですが、完成後はライトアップされるところということで、楽しみです。

れだけの大工事ですが、明治初期の写真や図面が残っていたので、復元にこぎつけたそうです。金沢城全体では、まだ1割ぐらいの復元にすぎないとのこと。後の部分は、図面はおろか確かな資料も乏しいので、これからの研究課題だそうです。しかし、明治初期の写真があるなんて、そこからしても貴重なことです。

ろいろなお話を聞かせていただきましたが、その中で、石川県庁や金沢の人々の、技術に対する認識の高さに感心しました。普通、公共工事といえども採算を重視して施工するものですが、ここではそれ以上に、若年技術者の養成を視野に入れています。鉛瓦の施工を若年者に教え、10年20年先の工事があった際に、その人たちがメインになって施工できるようにしていました。この考えを行政が先頭にたって推進し、また、金沢の人たちもそれを理解しているところは、やはり、昔から工芸技術の町として発展してきた歴史を物語っていて、金沢の誇りなのだなぁと感じました。そういう背景があってこそ、厳しい現場管理を実践できるのでしょう。歴史的遺産に携わるという意気込みが、作業者から伝わってきます。

回の見学では、石川県板金組合に多大なご尽力をいただき、通常では入れないような個所も見学させていただきました。また、柱の一部に記念の書き込みもさせていただいて、この上ない光栄です。今年の9月からは、緑化フェスタも始まります。加えて、われわれ青年部も、9月には「あすなろ研究会」(全国研究会)を石川県で開催する予定です。まさに、全国規模で石川が活躍される時期に訪れることができまして、こんなにすばらしいことはありません。三重県青年部の研修旅行としても、例年にない実り多い旅になりました。

後になりましたが、石川県板 木村専務理事をはじめ、皆様にお世話をいただいたことに、心より感謝を申し上げて、三重県板青年部研修旅行の報告といたします。


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